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HIDランプにインバータが適している理由

 

HIDランプには安定器が必要

HIDランプは、電源に直接接続した場合は、電流が急激に増大して、瞬時にランプの電極やシール部が破損してしまいます。したがって、電源とランプの間に安定器を設けてランプ電流を適正に制限する必要があります。

また、ランプが必要とする始動電圧(低いモノでも数百ボルト)を与え、安定した点灯を維持するために適切な波形のランプ電圧を供給し、一次力率を改善することが必要です。

従来型の安定器(銅鉄型)の特性

1 電源変動に影響されやすい

 

銅鉄型の安定器は、100%の電圧で最も効率よく点灯されるように設計しています。そのため、5%の電圧変動で、電力変動は約10%になってしまいます。
通常供給される電圧は200Vの電圧の場合200Vちょうどで供給されるわけではありません(急激な負荷変動があっても停電状態にならないように)。そのため、実際の点灯は過負荷状態の点灯になってしまっているのが実情です。

2 始動時に大きな電流が流れる

HIDランプの特性として、内部の発光元素が活性化するまで電圧は上がりません。
銅鉄型安定器は、一定電力を出そうとしますので、そのときにはランプに対して過大な電流が流れます。
電流が流れすぎると、HIDランプ内部の電極の摩耗を引き起こし、ランプ寿命を縮めてしまいます。

同時に、この状態は、瞬間電力に対しても悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、たくさんのHIDランプを同時に点灯することで、電力の基本料金が跳ね上がってしまう可能性もあるのです。

3 電源周波数と同じスピードで明るくなったり暗くなったりする

実際にランプに供給される電力は交流ですので、西日本であれば1秒に60回、東日本であれば1秒に50回電気が通電したりしなかったりという状態になります。
銅鉄型安定器は、そのような状態でもランプに対して電流がとぎれないように設計されていますが、ランプの明るさの影響を止めることができず、交流の周波数に応じて平均の明るさの約65%~135%までのちらつきを繰り返しています。

ランプがちらつくように感じるのは、そのようなちらつきを人間が感じるからなのです。


 

HIDインバータの特長

このような、銅鉄型安定器の負の特長を克服するために、当社ではHIDインバータの開発・商品化を行っています。

それには以下のような特長があります。

1. 高周波・PAM点灯でちらつきのない照明を実現。

インバータの特長を生かして、高周波点灯を行うのと同時に、灯りをつけるのにもっとも適した制御を行うことにより、ちらつきのない安定した「灯り」を提供することができます。

2. ランプ特性や電源変動に左右されない安定した照明を実現。

銅鉄型安定器は確かに安価ですが、供給する電気(電源)の変動で明るさも電力が変わるだけでなく、ランプの寿命を縮めてしまいます。また、ランプは個体差が大きいため実際の出力が±10%程度あります。
しかし、HIDインバータを用いると、160V~240Vの範囲で、ランプの個体差に関係なく、ほとんど微動だにしない安定した「灯り」を供給することができます。もう電源変動なんて怖くない!

3.起動時のランプ電流を85%低減!ランプ劣化を防ぎます。

HIDインバータは、常にランプの電流を検出しながら点灯・運転を行っています。

そのため、点灯したあとは、ランプの安定時100%電流程度にランプに供給する電流を抑制し、一定電流制御を行います。
そして、ランプ内の発光元素が活性化し、ランプ電圧が上昇し、100%の能力を発揮出来るとインバータが判断した時点から、一定電力の制御を行います。

そのため、どんなときでも常に点灯に必要最小限の電気を供給し、ランプの摩耗を防いでくれるのです。

同時に、点灯する瞬間の過大な電流も当社のHIDインバータは抑制します。

銅鉄型安定器を使って1日に2回つけ消しさせると、ランプの寿命は75%に下がってしまいます。1日3回だったらなんと寿命は半分!
それは、「点灯するときに、とんでもないストレスがランプにかかってしまう」ためです。

HLEシリーズ安定器と銅鉄型安定器の点灯時電流の違い

当社開発のHIDランプ用インバータは、その劣化の削減が省資源につながると着目し、独自の制御方法で点灯するときのランプ劣化を極限まで抑えました。
1日に1回点灯するところでは約1.2倍に、1日に3回つけ消しするところではランプ寿命をなんと80%以上のばすことが可能です。

もちろんイニシャルコストだけを考えると銅鉄型安定器ですが、トータルなエネルギーまでふくめたコストまで考えると、やっぱりHIDランプにはインバータですよね。

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